【せどり中級者必見】初めての融資ガイド〜事業拡大のための賢い選択とは〜

こんにちは、おかぜりです。

現在、30名ほどの「せどりコンサルチーム」を運営しており、副業の方と専業の方が半々の割合で所属してくださっています。私のチームには、当初は専業でも月間粗利30万円程度、あるいは副業でも赤字で苦しんでいた方々が多く参加されていましたが、2024年11月時点で約9割の方が黒字に転換されています。

実際に、以下のような実績を出されている方々がいらっしゃいます。

 ・組織化して多販路販売で月粗利200万円を達成

 ・専業でワンオペながら月粗利170万円を実現

 ・ほぼリピート商品で月粗利100万円を安定的に確保

 ・副業で経費を差し引いて毎月100万円近く達成

 ・主婦の方で月粗利100万円を達成

 ・副業で毎月経費を引いて20万円を着実に確保

 ・数年続いた赤字体質から黒字体質への転換に成功

このような実績を出されている方々に共通するのが、事業規模の適切な拡大です。その際に重要となってくるのが「融資」という選択肢です。今回は、せどり事業における融資について、私の経験と知見を基に詳しくお話ししていきたいと思います。

目次

 融資の本質を理解する

多くの方が「融資=借金」というイメージを持っていますが、これは正確な理解とは言えません。確かに、お金を借りて利息をつけて返すという意味では借金の一種ですが、事業用の借り入れには以下のような特徴があります。

・カードローンなどの個人向け融資と比べて利率が低い
・事業の成長に直接活用できる資金となる
・返済計画が立てやすい

では、なぜ多くのせどり事業者が融資を活用するのでしょうか?

その理由は、せどり事業の特性に深く関係しています。

1. ビジネスの継続には安定的な運転資金が必須
2. せどりの利益率は融資の利率よりも高いケースが多い
3. 適切な在庫量の確保が収益性向上のカギとなる

 せどり事業における融資の役割

せどり事業を始める方の多くは、「副業として即金性が高い」という理由で参入されます。そのため、自己資金が潤沢でないケースが一般的です。しかし、事業を安定的に成長させるためには、適切な資金確保が重要になってきます。

ここで重要なのが、せどり事業には以下のような特徴があることです。

1. 物販業態として融資が受けやすい
2. 在庫を適切に確保できれば、労働時間に比例しない収益が可能
3. 仕入れのタイミングを逃さないことが重要

 融資のメリット・デメリット

実際の融資活用について、メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

【融資のメリット一覧】

①在庫の縦積みが可能に:好機での仕入れ数量を増やせる
②在庫の寝かせが可能:モノ投資・縦積みなどの長期的な販売戦略が立てやすい
③クレジットカードの支払いに余裕:毎月の支払いに追われず、仕入れに集中できる
④資金繰りの安定化:突発的な支出にも対応しやすい。資金ショートのリスクがなくなる
⑤低金利での資金調達:他の借入手段と比べて有利
⑥仕入れの選択肢が広がる:より良い商品や条件での仕入れが可能
⑦アカウント停止などのリスクヘッジ:現金があれば倒産しない

【融資のデメリット一覧】

①定期的な返済が必要
②利息分のコストが発生

ここで重要なポイントは、「融資は無理に使う必要はない」ということです。特に「支払いに怯えなくて済む」という状況を作れることだけでも、融資を受ける価値は十分にあります。

また、融資を借りたら「在庫を増やさないといけない」と考える人も多いですが、無理に仕入れをしなくとも「良い商品があった時に支払いのことを考えずに縦積みをできる状況」をつくっているだけも価値がありますし、「出品者が増えて一時的な値崩れがあった時にも値段が戻るまで待てる」のは強みです。

このように事業の安定性を確保するための備えとして考えることもできます。

 融資を検討すべき人・控えるべき人

せどり講師として700名以上の事業者を指導してきた経験から、融資に関して最も重要なのは「その人に融資が合っているかどうか」だと感じています。実際に融資を活用して大きく成長された方もいれば、逆に融資が重荷になってしまった方もいらっしゃいました。

そこで、私の経験を基に、融資を検討すべき人と控えるべき人の特徴をまとめてみました。

【融資を検討すべき人の特徴】

①自社の数字(売上、利益、経費など)を正確に把握している
②営業利益が既に黒字体質
③事業資金とプライベート資金の区別が明確
④利益は出ているがクレジットカード枠や支払いに不安がある 
⑤仕入れの基礎力が十分にある

【融資を控えるべき人の特徴】

①事業資金を私的に流用する可能性がある
②資金があることで仕入れ判断が緩くなりがち
③「融資さえあれば全てうまくいく」という過度な期待を持っている
④仕入れ判断能力に不安がある

特に注目していただきたいのは、融資を検討すべき人の特徴として「既に黒字体質」という点を挙げていることです。私が指導してきた中で、融資を上手く活用できた方々に共通しているのは、融資がなくても利益を出せていた、という点です。つまり、融資は「既にある強みをより強くする」ための手段として機能するのであって、「弱みを補う」ための手段としては必ずしも適していないということです。

まずは自社の現状を冷静に分析し、上記の特徴と照らし合わせてみることをお勧めします。その上で、融資が自社の成長にとって本当に必要な選択なのかを判断していただければと思います。

 実践的な融資の進め方

どのくらいの融資を受けられるのか?

せどり事業での融資額の目安は、以下のようになります。

・月商100万円程度から融資対象となりやすい
・融資額は月商の1〜2ヶ月分、多くて3ヶ月分程度

 融資の取り付け先について

せどり事業での融資は、以下の順序での検討をお勧めします。

1. 日本政策金融公庫
・最初の融資先としてお勧め
・事業者向け融資の実績が豊富

2. 信用金庫や地方銀行
・地域密着型で相談しやすい
・事業内容への理解が得られやすい

3. メガバンク
・小規模事業者には不向き
・審査のハードルが高い

 融資を受けるためのポイント

銀行側の視点を理解することが重要です。融資担当者も一人のサラリーマンであり、上司への説明が必要な立場です。以下のポイントを押さえることで、融資を受けやすくなります。

1. 数字で語る

・販管費、仕入れ、営業利益、在庫状況など、数字を明確に
・Excelなどで管理をしたものを実際に見せてアピールする

2. ビジネスモデルを明確に説明

・せどりの特徴(即金性、後出しの仕入れ判断)
・Amazonでの販売による売れやすさ

3. 将来ビジョンを示す

・具体的な成長目標
・融資による事業拡大計画

例:「現在はカード枠○○円の制約で仕入れが限られていますが、融資により××円の売上を目指せます」

 具体的な申し込みの流れ

1. 電話での問い合わせ
2. オンラインでの申し込み
3. 必要書類の作成
4. 面談
5. 諸手続き

重要なのは、最初の電話での問い合わせです。ここで担当者との関係構築が始まります。

 融資後の資金管理

せどり事業における融資の活用では、借り入れ後の資金管理が非常に重要です。私のコンサルティング経験から、以下の管理方法をお勧めしています。

 基本的な管理方法

1. 利息は販管費として計上
・毎月の経費として確実に管理をする

2. より良い管理を目指す場合
・返済額も販管費として計上する

これにより実質的な手元現金が減りにくいので、特に過去に資金繰りで苦労した方には推奨ですね。

まとめ:融資で重要な心構え

融資は単なる「お金を借りる」という行為ではなく、一つの「事業プロジェクト」として捉えることが大切です。このプロジェクトは複数のタスクで構成されており、一つ一つを確実に実行していくことが成功への近道となります。

せどり事業における融資は、適切に活用すれば大きな成長の機会となります。しかし、ここまで説明してきたように、融資を受けること自体が目的ではありません。

重要なポイントを最後に整理しておきましょう。

1. まずは自社の現状を正確に把握する
2. 融資が本当に必要かどうかを見極める
3. 準備すべき項目を一つずつクリアしていく
4. 最初のアクションは電話での問い合わせから

そして最も大切なことは、「行動を起こすこと」です。融資についての知識を得ただけでは意味がありません。必要性を感じた方は、まず金融機関への電話という具体的なアクションを起こしてみてください。

最後に一言付け加えさせていただくと、私の経験上、融資は「事業の安定性を高めるための道具」として機能する場合が最も多く見られます。必ずしも全額を活用する必要はなく、事業の安定性を確保するための備えとして考えることをお勧めします。

皆様の事業が、より安定的に、そして大きく成長されることを願っています。

また、融資をスムーズに受けられるような安定経営体質を作るには「土台となる知識の理解」が非常に重要です。

僕はよく「せどりのディフェンス」と言うのですが、「自分はまだまだ不安がある」と言う方は、下記のKindle電子書籍で学んでみてください。

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・せどり事業の安定経営のための必須知識
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今日の記事が参考になった方は
是非こちらも読んでみてください。

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